百済、隋唐への古代日本の留学生、明治維新前後の欧米諸国への海外留学生が後進国日本の発展に果たした役割の大きさは今更言うまでもない。日本やフランスに留学した中国の周恩来、フランス留学帰りのカンボジアのポルポト政権幹部達など革命思想を母国に移植するのもしばしば留学生達である。現代では、母国における科学技術やIT技術の導入の担い手、あるいはベンチャーや政治のリーダーとしても海外留学生に寄せる期待は大きい。さらに、母国への帰還を前提とせず、むしろ留学先の国で能力を発揮してもらうために留学を誘致する国も多い。米国のベンチャー企業では中国やインドの留学生達が大きな役割を果たしている。 ここではOECD諸国で学んでいる海外留学生の母国をカウントして得られるデータに限って各国の海外留学生の数を集計した結果のランキングを掲げた。 海外留学生の数が最も多いのは中国の40万人であり、インドの15万人がこれに次い