もう2年以上経っていますが、山口県北部にある萩市を以前に訪れました。日本海を望む萩市は毛利家の治めた長州藩の城下町で、明治維新に活躍した人々縁の地や武家/町屋/寺社建築が空襲を受けなかった為に多く保存されており、萩市は古地図で散策ができると称される程に情緒溢れる町として有名です。平成二十七年には「明治日本の産業革命遺産」として萩の城下町を含む複数の市内の史跡が世界遺産に登録され、観光客が押し寄せたニュースもまだ記憶に新しいところです。 阿武川の河口にできた三角州にある萩は、萩城を含む西側の「城内」、三角州を東西に分ける新堀川の北側に設けられた「町屋」、その南側に広がる「武家屋敷」と他の城下町同様に3つのエリアから成り立っていました。自分が萩市で今回宿泊したのは町屋地区の外れだった場所(三角州の端っこ、上地図で青星マーク)で、遊郭の貸座敷として建てられた建物を利用した旅館でした。 現在萩橋が