読売テレビ(大阪市)が一般人に性別を確認するVTRを報道番組内のコーナーで放送して5月31日で3週間。同社は「人権上著しく不適切」と謝罪したが、放送に対して性的少数者はどんな思いを抱いたのか。問題を繰り返さないために必要なこととは。 面白いかと思って…後悔 「和気あいあいとしていて、不快な思いはしなかった」「あの場にいた全員が、面白くしようと考えた結果でした」 関西ローカルで5月10日に放送された報道番組「かんさい情報ネット ten.」のコーナー「迷ってナンボ!」でお笑い芸人に性別を確認された40代の出演者はロケをこう振り返る。4月16日、大阪市内で犬の散歩中に偶然ロケに出くわした。 自身の性別については、「男性だけど、男の部分はいらない」という感覚だと話す。5年ほど前にインターネットで性を表す様々な言葉を知り、自問自答してきた。恋愛感情や性欲のない「アセクシュアル」で、いずれかの性別には