若い頃、京都に住んでいた 友達ができた 白子さんと呼ぼう 白子さんはメガネをかけたぽっちゃりさん 大きめのユニホームを着ていた 豊満な胸を持ち、すごいブラをしていた 色白でみずみずしい肌が印象的 メガネの奥の瞳は大きく、ちょっと舌ったらずな 早口で喋るもんだから 時々、言葉が詰まる 愛想良しで誰とでも 上手く付き合える人だった コロコロ笑いながら、私とも仲良くなった いつの間にか黒子さんも加わり三人で 遊ぶようになった 時は「ワインレッドの心」が流行った時代 まだのんびりした世の中だった 私達の遊び相手は、同期のY君やその仲間たち Y君は背が低く、禿がかっていて、目が細く 気の毒な程の不細工だった ただ優しく、いつも優しかった ハンサム好きな私は 友達以上には扱えなかったけど いつものスナックに寄る ママさんはどこにでもいるような中年女 ママさんがY君のお父さんの愛人だと知ったのは Y君が