昼休み。 サークル部屋に入る。 居たのは、幹事長のミナさんと副幹事長の郡司センパイ。 挨拶を交わしたあと、入り口近くに着席して、お弁当箱を出す。 「手作り弁当だね、羽田さん」 輝くような眼で言うミナさん。 「もしかして、アツマさんのぶんも作ってあげた!?」 「そうですよ。よくわかりましたね、ミナさん」 「わかるに決まってるよ。羽田さんとアツマさんは、なんてたって――」 ここで郡司センパイが、 「そのへんにしとこーな、高輪(たかなわ)」 とミナさんに横槍をブスリと刺す。 「そのへんって、どのへん!?!? 意味わかんない、郡司くん」 「あんまりイジるもんでも無かろう、羽田の生活のことを」 「いや、羽田さんだけでの生活じゃないから。羽田さんとアツマさんの、ふたりでひとつの生活なんだから」 あははは……。 「食べてもいいでしょうか。ミナさん、郡司センパイ」 「あ、そうだった、お昼だった。わたしもお