矢沢 久雄 グレープシティ アドバイザリースタッフ 複雑な機能を持った回路は,基本的なAND回路,OR回路,XOR回路,NOT回路の組み合せで実現します。1つのIC(じゃり石)の中には,これらの回路が4個~6個ぐらい内蔵されています。したがって,回路の作成において,ICの中に使われない回路が残ってしまうという無駄が生じることがあります。例えば,NOT回路が1個だけ必要なのに7404(6個のNOT回路が内蔵されている)を使うと,5個の回路が使われません。このような場合に便利なのがNAND回路です。NAND回路を工夫して使うと,AND回路,OR回路,XOR回路,NOT回路と同じ機能を実現できます。今回は,不思議で便利なNAND回路の使い方を説明しましょう。
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