FirefoxをはじめとするMozilla製品に対しては、毎日活発なバグ登録が行われている。ここでいう「バグ」は、動作の不具合に限らず、新機能の要望なども含む広い概念だ。その数は膨大だが、開発リソースには限りがあるため、取り組むべきバグを選別する必要が出てくる。取り組むべきバグは、正しくバグであるもののグループからピックアップされねばならない。 しかし、「正しくバグであるもの」をより分けるという第一段階の作業はたいへんだ。ふつう、Bugzilla@Mozillaに登録されたバグは、まず「UNCONFIRMED」(未確認)の状態に置かれ、重複ではないか、再現性があるかなどのチェックを経て、「NEW」(新規)のステータスを獲得する。ただ、NEWになったバグでも、必ずしも修正作業は行われない。優先順位の低いものは放置されがちだ。 つまり、二つのルートが問題になる。UNCONFIRMED→NEWと