「推し活」「二次創作」「霊感商法」…これらに共通する人間の「心の働き」（飯田 一史） @moneygendai
「推し活」「二次創作」「霊感商法」…これらに共通する人間の「心の働き」 認知科学の新概念「プロジェクション」とは？ 「推す」とは何か。さまざまな人が語っているが、認知科学的には「プロジェクション」と呼ばれる行為そのものではないか――と論じたのが愛知淑徳大学心理学部教授の久保（川合）南海子による『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か (集英社新書)』だ。耳慣れない用語だが、説明を聞くと「なるほど、たしかにオタクはプロジェクションしまくってるな」と思うはずだ。久保氏に訊いた。 銀テ、聖地巡礼、腐女子……すべてプロジェクションで説明できる!? ――プロジェクションとは、どういうものでしょうか。 久保 2015年に認知科学の鈴木宏昭先生によってはじめて提唱された概念です。新しく発見された概念ではありますが、今まで見逃されてきた、当たり前すぎると言っていい心の働きに名前が付いたもので
【希望】「プロジェクションの共有」が世界を変える
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「TheProphet」。今回登場するのは、認知科学研究者の久保(川合)南海子氏だ。 久保氏の新刊『「推し」の科学』（集英社新書）は、主にカルチャーやエコノミーという観点でしか語られてこなかった「推し活」というムーブメントを、「人のこころの働き」として解説する、発見に満ちた一冊だ。 キーワードは「プロジェクション」と呼ばれる、認知科学の最新概念。これは、自分のこころのなかにある「表象（イメージ）」を、物理世界に「投射」することによって、「内側の世界を外側の世界とつなごうとするこころの働き」と説明される（プロジェクションの詳細については、ぜひ前編の解説を参照してほしい）。
【認知科学】推し活で読み解く、人のこころの不思議な働き
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、認知科学研究者の久保 (川合) 南海子氏だ。
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