隣で会見を仕切った日本協会広報も、もはや止められない。ビーチ代表監督としての抱負を熱く語った直後。ラモス監督はさらに熱くなり、その席で思いをぶちまけた。 「浦和レッズのメンバーをまとめるのはラモスしかいない! オレには赤い血が流れている」 驚きの宣言だ。現在リーグ戦8位で3季連続V逸が確実、天皇杯でも初戦敗退など不振にあえぐ浦和の指揮官に、力強く手を挙げた。06年に東京V監督を離れて以降、J監督復帰への意欲はたびたび公言している。確かに「浦和」の名も非公式な場で口にしていたが、この日は日本協会内での発言。協会関係者や約40人の報道陣を前に“公式”の立候補だ。 ビーチ監督としての任務は来月のW杯まで。東京Vとのスーパーバイザー契約も今年末で終了する。「12月までヴェルディを応援するが、その後はかかわるつもりはない」。過去何度も「オレには緑色の血が流れている」と口にしてきた古巣との“決別”まで