まずは素直に認めましょ。正直、内容では負けてました。長崎、予想していたよりもはるかにいいチームでした。少なくとも、昨年とは比べ物にならないぐらいいいチームでした。選手の顔が見えるっていうか、「あ、いい選手だな。名前なんていうんだろ」って思うことの多い、JFLでは希有なチームでした。29番山城、17番山本、7番大塚──。「でも勝てねえんだよ」と試合後の佐野監督は苦笑いでしたが、いまは勝てなくとも、上にあがった時に困らないチームだろうなというのが率直な感想です。 でも、そんなチームに勝った。苦しい時間帯もあったけど、とにかく勝った。これは大きい。何よりうれしいのは、前節以降、選手たちがホームという舞台を「くつろぐ場所」ではなく、「何が何でも勝たなきゃいけない場所」と考えるようになったことが、強くうかがえたってことです。ホームじゃなければ、たぶん、この試合は負けてました。そう思えたのが何よりう