ファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』に登場するドット絵のピーチ姫は、しばしばその容姿について「ブス」だの「しゃくれ」だのと揶揄されてきた。中には現在のピーチ姫を指して「ファミコン時代のピーチ姫がよくもこんなに美人になったもんだ」と盛大な皮肉をいうひともいるのだが、いやいやちょっと待ってくれよ、と......。 そうじゃないんだよ。 ピーチ姫は最初から左のようなイメージをもって創造されたキャラクターなのであって、それがゲーム画面ではたまたま右のように表出されたに過ぎないのだ。矢印が逆なのである。なぜなら任天堂はあえてドット絵を選んだわけでもないし、あえてブサイクに描いたわけでもないのだから。ファミコンの性能や技術的な制限のなかで表現した結果がこの姿だったのだ。(なんなら左もブスだというひとは、すまないがここで帰ってくれ) じゃあ、ファミコンの性能がショボかったのかというとそうでもない。む