直木賞作家の浅田次郎さんが、電話注文で買ったカニへの不満から、「函館朝市の店から個人情報が流出し、宅配詐欺にあった」と、事実と異なる内容のエッセーを航空会社の機内誌に書いていたことが18日、わかった。 日本航空の機内誌「SKYWARD」12月号に掲載され、浅田さんは、函館の水産業者から自宅に電話があり、なじみの店と思って注文したところ、身の少ないカニが届いた、業者の電話をかけても使用されておらず、個人情報の流出による宅配詐欺にひっかかった――との内容。 函館朝市の組合が事実関係を調査したところ、カニを送ったのは、浅田さんが以前買い物をした朝市の店で、個人情報流出はなかったという。 浅田さんは「届いたカニに不満があった。脚色を加えたのは事実で、朝市に迷惑をかけて申し訳ない」と話している。 函館朝市の組合は「朝市全体のイメージにかかわる問題で残念だが、浅田さんにはこれからも朝市を利用してもらい