知らなかったでは済まされない著作権の話 vol.2 第1回 ハリー・ポッターの続編小説を勝手に執筆してもいいの!?~小説の登場人物の著作権にまつわる話 ボングゥー特許商標事務所/ボングゥー著作権法務行政書士事務所 堀越 総明 小説の続編を勝手に執筆するのは著作権侵害?? 総務課の新入社員A子さんは、メイクとネイルが趣味の今どきの女の子です。言葉づかいも時折奇怪で、上司のB課長には暗号にしか聞こえません。社会の出来事にもまったく関心がなく、「今の総理大臣は?」とたずねると、屈託なく「小泉純一郎!」と答えてきます。この社会常識では会社の業務にも支障が出ると感じたB課長は、A子さんに新聞を読むように勧めました。 ある日、真剣に新聞を読んでいるA子さんを見かけたB課長は、微笑ましく思い、A子さんに話しかけました。 B課長 「A子さん、感心感心。新聞も読んでみるとなかなか面白いだろう。」 A子さ