言語が違えば、世界も違って見えるわけ 作者:ガイ ドイッチャーインターシフトAmazon 本書は言語学者ガイ・ドイッチャーによる「言語がヒトの思考に影響を与えているか」という問題,いわゆるサピア=ウォーフ仮説の弱いバージョンについての本である.原題は「Through the Language Glass: Why the World Looks Different in Other Languages」 この問題は,私の理解では,以下のような状況だ.最初「言語こそが思考を構成する」というサピア=ウォーフ仮説の強いバージョンが主張され,一部の哲学者や文化相対主義者たちが飛びついたのだが,数々の証拠から否定された.次に「言語は思考に影響を与えている」という弱いバージョンが主張されるようになった.そしてこれについて様々なリサーチが行われ,論争が繰り広げられ,少なくとも何らかの影響があることはほぼ
![「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8c25addbfe42ab409e7b758f4dd424560c4f1f54/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41tb36tJiHL._SL160_.jpg)