村井嘉浩・宮城県知事が10日公示の衆院選に関して特定の候補者への投票を呼びかけていた問題で、同県警が村井氏に対し、公職選挙法が禁じる事前運動の可能性があると警告していたことが、関係者への取材でわかった。 村井知事は2日の会見で、県警から警告を受けていないかと問われ、「私は受けていない。誰も受けていない」と述べている。 村井知事は9月25日に、衆院宮城3区に立候補予定の西村明宏・前衆院議員(自民)の政治資金パーティーで「1枚目の投票用紙には西村明宏」などと発言していた。 公職選挙法は、公示や告示前に選挙と候補者を特定して投票を促す行為を禁じている。県警は発言が事前運動に当たる可能性があると判断した。