自民・公明それぞれに事情を抱え雲行きの怪しい参院選協力【コメントライナー】 2022年02月13日09時00分 2021年の衆院選の開票が進む中、報道各社のインタビューに備えて手でOKサインを示す公明党の山口那津男代表=10月31日、東京都新宿区【時事通信社】 岸田文雄首相が長期政権に道筋を付けるのか、1年足らずで退陣に追い込まれるのか。政権の浮沈が懸かる夏の参院選を前に、自民、公明両党の選挙協力に暗雲が垂れ込めてきた。過去2回の参院選で定着したとみられていた相互推薦について、自民党の取り組みが鈍いとして、公明党が取りやめる方針を打ち出したのだ。(文 時事通信政治部長・松山 隆) 自公ぎくしゃく、改善見えず パイプ細り、相互推薦見送りも ◆公明代表が不満表明 「自公で昨年、相互推薦を行おうと話して、年末までかなりの時間があったにもかかわらず、そういう状況に至らなかった」。公明党の山口那津男