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  • 「殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」書評 執念に満ちた取材で闇に迫る|好書好日

    殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 [著]清水潔 たいへんな問題作である。著者は桶川ストーカー事件で犯人を突き止め、警察の怠慢を暴いた記者。彼の嗅覚(きゅうかく)は栃木県足利市で1990年に起きた幼女誘拐殺人事件を巡る経緯の不自然さを捉えた。 パチンコ店から4歳の女児が連れ去られ、翌日、無残な姿で発見された。91年、市内に住む45歳の独身男性が逮捕された。書は、著者がこの事件を調べ始めた07年から始まる。 執念に満ちた取材で、自供の矛盾点、捨て去られた目撃証言、最有力証拠だったDNA型鑑定の問題点を次々とあぶり出す。著者のナイーブなまでの正義感、過剰な自分語りがねっとりとまとわりつくが、それが却(かえ)って読む者をわしづかみにする。報道が奏功し、DNA再鑑定の道が開かれ、ついに09年、無実の罪で17年間獄中にあった男性、菅家利和氏が釈放される。 ならば真犯人は? 

    「殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」書評 執念に満ちた取材で闇に迫る|好書好日
    susutig
    susutig 2014/03/05
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