新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大阪府知事が週末の外出自粛要請をした。土曜の28日朝、百貨店が臨時休業するなど大阪市の街はいつもと違う顔を見せたが、行き交う人は「休日だけ外に出なくて何か変わるのか」。マスクを求める人が行列を作った。 食料品売り場の従業員が感染した高島屋大阪店。南海電鉄難波駅前の店頭には臨時休業を知らせる紙が張られ、足を止めて見入る人の姿があった。近くの劇場で清掃をしている70代男性は「しばらく仕事がない。外出自粛よりも生活支援に動いて」と注文を付けた。 ドラッグストアでは40人程度が店の前で開店を待っていた。マスクを買いに来ていた大阪府箕面市の男性(39)は「外出自粛は無理。平日には並べない」と要請に懐疑的だった。 大阪の玄関口、JR新大阪駅は人がまばらで、近くの飲食店に勤める30代女性によると、今週は通常の半分以下の人通り。売り上げも落ちており「いつまでこんな状