●朝、テレビをつけっぱなしにして別のことをしていた時に聞こえてきたことで、テレビでは避難所で過ごす被災者のための生活上の注意点みたいな話をしていて聞き流していたのだが、そこで、被災した子供たちのストレスの解消法のひとつとして「災害ごっこ」が有効だという話をしていた。実際に被災している人たちが暮らしている場所で災害ごっこなどをするのは不謹慎だと思われるかもしれないが、それは子供たちなりのやりかたで自分たちが被った出来事を租借しているのだから、まわりの人たちはどうかそれを咎めないでやらせてあげてください、と。それを聞いて、人はフィクションこそを現実として生きているのだという感じを改めてリアルに感じた。現実をフィクション化するのではなく、フィクションこそを現実とし、「ごっこ」としてその中に自らの身体をすべりこませることでそれを創造-再創造(再現ではなく)しているではないか、と。それによっておそら