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2012年4月15日のブックマーク (1件)

  • オギ・オーガス『性欲の科学』 - martingale & Brownian motion

    (サイ・ガダムとの共著。) 往々にして、人間の科学は、思わしい成果を上げない。なぜなら、調査対象である、人間の方が身構えてしまうからである。人間は自らが調査対象と分かった途端に、その被調査者の「意図」に沿った行動を意識し始める。近年の日の新聞の世論調査が、ほぼ その新聞社の意図 通りに、答える傾向があることが分かりやすい。読売や産経の世論調査が原発賛成に傾きがちなのは、こういった理由で説明できる。 このことは、人間が科学の対象であるということが、なかなかに「やっかい」な事態であることを意味している。つまり、 自己言及性 の問題である。自らが自らに問うとは、どういうことなのか? よく考えると不思議な事態である。嘘つきのパラドックスではないが、自分が自分に嘘をつくことは原理的にはできない。なぜなら、 「嘘をついた」ことは当だ ということになり、結局、自分への言及は全て「自分にとっては」