西川善文氏は、「最後のバンカー」と呼ばれているのだそうだ。 どういう意味だろう。 「ラストエンペラー」は、文字通り「最後の皇帝」だった。帝国自体が滅亡した以上、新しい皇帝が出てくる道理はない。だからこれはわかる。「最後の卒業生」という言い方も理解できる。廃校した学校から卒業生が出るはずはない。当然の話だ。 「最後のバンカー」の場合、ちょっとニュアンスが違う。 今現在でも銀行員は存在しているし、これからだって出て来る。銀行というシステムが崩壊に向かっているわけでもない。 とすると、ここで言う「最後の」は、単純な「ラスト」ではない。 「最後の典型的な」ないしは、「ラスト・グレート」みたいな、そういう含意だ。最後の偉大な銀行家。ま、お世辞だよね。銀行の人たちの日常言語だ。彼らはお世辞しか言わない。そういうことになっている。お世辞を言わない銀行員に会った経験を持っている私は、たぶん運が悪いのだと思
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