プロダクトの難しさ プロダクトを作るのは本当に難しい。ユーザーが抱える問題を解決しようとしているのだから当然だ。ひょっとしたらあなたは人類史で初めてその問題に取り組んでいるかもしれない。プログラミングも難しいが、「難しさ」の種類が違うように思う。プログラミングの難しさはソースコードを介して他者と共有可能であり、ソースコードは機械語を解するコンピュータとエンジニア向けに書かれたものなのであいまいさが少ない。一方でプロダクトが解こうとする問題はあいまいで多岐にわたる。「タクシーを見つけるのが難しい」から「一緒にお昼ごはんを食べる仲間がいない」まで、1つとして同じものはない。同じ問題を解いている人に出会えることは少ないだろう。 プログラミングにはデザインパターンというものがある。「この形はどこかで見たことあるぞ」「この種のコードはObserverパターンを使えばきれいに依存を分離できる」