もし、「人生の目的」がなかったら、大変なことになります。 生きる意味も、頑張る力も消滅してしまうからです。 なのに、 「人生に目的なんて、ないよ」 と、言う人が、意外に多いのです。 本当にそうでしょうか。何か、大事なものを、忘れていないでしょうか。 1度きりしかない人生、後悔しないためにも、まず、「なぜ苦しくとも、生きねばならぬのか」を考えてみましょう。 この特集記事のトップはコチラ ◆第5章◆ 生と死 (4)黒澤明『生きる』からのメッセージ 「死」は、単なる「生」の終焉なのか――。 「死」に直面した時、「死にたくない!」と叫び、得体の知れぬ恐怖に震えるのが、ありのままの人間の姿ではなかろうか。 そんな人間を赤裸々に描き、「なぜ生きるか」を世に問うた映画があります。巨匠・黒澤明の代表作、『生きる』がそれです。 制作の意図を、黒澤監督は、こう語っています。 「この映画の主人公は死に直面して、