「ニーア オート マタ」でディレクションとシナリオを担当したヨコオタロウさん(中央)と、開発を担当したプラチナゲームズの田浦貴久さん(右) 超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、ゲーム開発・産業を支援するNPO法人「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史さんが、ゲーム業界の現在を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回は、ゲーム開発者の国際会議「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)」で発表された「ゲームのアカデミー賞」と言われる「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCA)」で評価されたゲームについて語ります。 ◇ GDCAの発表授与式は3月に開催され、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(NS、任天堂)が大賞の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」など3冠に輝いた。日本のゲームソフトの大賞獲得は、2006年の「ワンダと巨像」(PS2)以来12年ぶ