新型コロナウイルスの透過型電子顕微鏡画像。米国初の感染者から単離されたもの。球状のウイルス粒子(青く染色されている部分)の中に見える黒い点はウイルスのRNAの断面。(IMAGE BY CDC / HANNAH A BULLOCK; AZAIBI TAMIN) 無償で公開されているオープンソースプロジェクト「ネクストストレイン」(Nextstrain.org)は、アウトブレイク(集団感染)を起こした病原体の博物館のようなものだ。世界各地の研究機関が、患者から採取したウイルスの遺伝子配列データをここに投稿する。ネクストストレインはそのデータを使って、感染の広がり方を示した世界地図や、ウイルスの系統樹を描き出している。(参考記事:「オープンソースな養鶏は可能か―――遺伝子を企業支配から解放する」) ネクストストレインが取りこんだ新型コロナウイルスのゲノムは、3月末の時点で2000を超えた。データ
Visualizing a pandemic On January 20, 2020, the Centers for Disease Control (CDC) confirmed that an individual in Washington State had contracted a case of COVID-19—a disease that was first observed in Wuhan, China in December. By the end of the month, the World Health Organization (WHO) declared that COVID-19 was a Public Health Emergency of International Concern. By March 11, the CDC announced t
(CNN) 米国立衛生研究所は19日、インフルエンザなど致死性ウイルスの製造研究再開を認めると発表した。「公衆衛生を脅かす病原体の急激な進展に対し、戦略と効果的な対策」を確立するための研究が必要だとしている。 国立衛生研究所のコリンズ長官はウイルス研究に関する新しい枠組みを打ち出し、現時点で3種類のウイルスについて、研究にゴーサインを出した。ただし、科学的審査委員会で、リスクを上回るメリットがあると判断した場合に限って認めるという条件を付けた。 インフルエンザウイルスと、重症急性呼吸器症候群(SARS)および中東呼吸器症候群(MERS)に関する研究は、これまで3年間にわたって一時的に禁止されていた。こうしたウイルスについては、もし新型ウイルスが適切に保管されず、研究施設から流出すれば、何百万もの生命が危険にさらされかねないと危惧する声もある。 米国では2014年、疾病対策センターの職員数十
【7月25日 AFP】(訂正)仏パリ(Paris)で開幕中の国際エイズ学会(International AIDS Society、IAS)主催のHIV科学会議に出席した研究チームが24日、開発中のAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)ワクチンが、臨床試験の初期段階で免疫システムの誘発に成功したことを明らかにした。長年におよぶエイズワクチン開発に希望の光が差し込んだ形だ。 研究チームのメンバーで、米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(Beth Israel Deaconess Medical Center)でウイルスとワクチンを研究するダン・バルーフ(Dan Barouch)氏は、米国やルワンダ、ウガンダ、南アフリカ、タイの393人を対象に行った試験で、ワクチンを接種した対象者全員に抗体反応を確認したと述べた。 このプロトタイプでは、かぜウイルスを使って抗原を送り込み、接種者の体内
2017年5月12日頃から、世界各地でランサムウェアに感染する被害が相次いで報告されています。ランサムウェアはWannaCry等と名前が付けられているもので、これに感染する原因として、Windowsの脆弱性、及びその脆弱性を用いたNSAが開発したツールが関係している可能性があると各国のCSIRTやセキュリティベンダが注意喚起等を公開しています。Microsoftは今回の感染事案を受け、WindowsXPなどのサポートが切れたOSを対象とした緊急の更新プログラムも公開しました。 ここではこの世界中で発生したランサムウェア WannaCry の感染被害などについてまとめます。 インシデントタイムライン 以下は主に国内の関連事象を整理したもの。 日時 出来事 2016年9月16日 MicrosoftがSMBv1の使用停止を強く推奨する記事を公開。 2017年1月16日 US-CERTがSMBv1
2017年3月15日(日本時間)にMicrosoft製品に関する脆弱性の修正プログラム MS17-010が公表されました。 この脆弱性がランサムウェアの感染に悪用され国内を含め世界各国で被害が確認され、英国では医療機関において業務に支障が出るなどの深刻な影響が発生しています。 ランサムウェアに感染するとコンピュータのファイルが暗号化され、コンピュータが使用できない被害が発生する可能性があります。 今回観測されているランサムウェアは Wanna Cryptor と呼ばれるマルウェア (WannaCrypt, WannaCry, WannaCryptor, Wcry 等とも呼ばれる) の亜種であると考えられます。 ※ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語です。感染したパソコンに特定の制限をかけ、その制限の解除と引き換えに金銭を要求
血液中からHIVウイルスを完全除去! HIV治療に新たな兆しがみえてきた2016.10.03 17:08 医療界にとてつもない希望の光! イギリス在住の44歳の男性が、歴史上初のHIV治癒にあと一歩のところまで来ています。科学者たちは新しい治療を試みていて、その結果この患者さんの血液内からHIVウイルスが完全に除去されたとのことです。 イギリスにある5つの大学から集結されたチームは現在、50人の被験者対象に治験を行なっています。イギリス国立衛生研究所のディレクターであるMark Samuels氏は、「我々は現在、HIV治癒のための本当の可能性を探求中。これは大きな挑戦なのです。今のところまだ初期段階ではありますが、進歩はめざましいものです」と語っています。 現在行なわれている抗レトロウイルス療法では、HIVウイルスに感染したT細胞に対しては効力を持ちますが、ウイルス感染後で潜伏中のT細胞に
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