政府が再稼働を急ぐ関西電力大飯原発3、4号機の安全性を評価したストレステスト(耐性試験)の作業を、同原発の原子炉を製造した三菱重工業が行っていたことが18日、本紙の取材で判明しました。同社はその他の原発のストレステストにもかかわっています。客観的に行われるべき安全評価が、第三者機関ではなく原子炉製造メーカーによって行われている実態は、審査体制の欠陥と“お手盛り”ぶりを示しています。 三菱重工は、加圧水型原子力発電(PWR)のメーカーとして、国内の原子炉24基の製造にかかわっています。関西電力をはじめ四国電力、北海道電力、九州電力、日本原電の5社への納入実績があります。 ストレステストをめぐっては、三菱重工が製造した関電大飯原発3、4号機の1次評価はすでに昨年中に国に提出されています。1次評価は、コンピューター分析によって、原子炉や周辺機器が設計上の想定を超える地震や津波に対して、どれだけ耐