また雪が降りました。 なんだかうんざりというよりなれっこになってしまった感があります。 こんな季節は蜂蜜入りの甘い飲み物で体を温めたいなあ~。 さて、第4回目のはちみつエッセイ、今回は東京都にお住いの雑司が谷タマミさんの作品で、タイトルは「優しい甘さ」です。 ではお楽しみください。 -*-*-*-*-*-*-*- 「優しい甘さ」 「ホットケーキが食べたいな。ハチミツたっぷり掛けたやつね」 当時付き合い始めたばかりの彼は、私の家に来て早々に初めての手料理をねだってきた。 「粉に牛乳と卵を混ぜて焼く、簡単なのしかできないよ」 私がそう言うと、 「なんでも良いよ。ただ、ハチミツは絶対かけてね」 彼はなぜか誇らしげな顔を向けて来た。 ご希望通りに、表面全てが覆われるほどたっぷりとハチミツを掛けて出してあげると、彼はテカテカに光ったホットケーキを、目を細めながら味わった。 「生クリームとかフルーツは
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