凋落の証? 他の主要な格付け機関と足並みを揃えるように、ムーディーズも日本国債の格下げを決定したが Issei Kato-Reuters 国債の格下げを言い渡された国はアメリカだけではない。今回、日本がその仲間に加わった。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは8月24日、日本国債の格付けを上から3番目の「Aa2」から、1段下の「Aa3」へ下げた。 ムーディーズは格下げの理由を3つ挙げている。日本の政権の不安定さ、脆弱な世界経済、そして今年3月の大震災と津波、原発災害のトリプルパンチによる日本経済への打撃だ。ムーディーズは次のように説明している。 過去5年間、日本では首相が頻繁に交代するため、政府は経済・財政面での長期戦略に基づいた、効果的かつ継続的な政策を実現できなかった。さらに東日本大震災の地震と津波、そして福島第一原発の事故の影響で、日本経済は09年以降の世界的な経済危機