夏ってこれだなとドアを開けた瞬間に気づく日が来る。温度も、日差しも、何より夏の匂いが濃厚で、初夏のそれとは全然違うんだから不思議だ。 30度を超えた6月の土曜日、私はドアを開けてああ、と思った。今年も来たのだ、夏。愛すべき季節。 夫とバスを乗り継いで、あじさい祭りなるものに出かけた。詳しくはまたお散歩日記を書くつもりだけど、とにかく場所を間違えてしまい、延々と川沿いを歩くはめになった。川沿いといえば聞こえはいいけど、炎天下、同じ風景がつづくうえに目的地がよく分からないという地獄の散歩でもある。 蛇行する旧中川の水面は青緑色で、ときどき激しい水飛沫が上がり、黒く光る大きめの魚が飛んだり跳ねたりするのを見た。 地下鉄の入口も店もコンビニも何もないところを歩き続けて、やっと視界の端に現れたセブンイレブンの看板に歓喜した。川沿いから車道に出て休憩する。 夏だね。 家の近くのコンビニにはない駐車場。
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