撮影:奥村 來未 人は犬に、育てられているのだ―― 最近私は、そんな風に思う。 ● 我が家には小学二年生、八歳になる娘がいます。 娘は、愛犬Mackが十歳の時に生まれました。 小さかった娘は、Mackの尻尾や耳をしゃぶったり、目を突っついたり。 Mackが優しく、全く怒らないものだから、まさにやりたい放題! 時にはジュースを塗ったり、はたまたおにぎりを毛の中にもみ込んだり、イタズラばかりしていた娘も、少しずつ“優しく撫でる“ことができるようになり、言葉を喋るようになると、「あっく、あーいーねー(Mack、可愛いね)」「あっく、おいえー、おいえー(Mack、おいでー、おいでー)」と優しく話しかけるように。 二歳になる頃には、よく一緒に病院へ連れて行ったからでしょうか、「私、獣医しゃんになる!」と話すようになりました。 娘が幼稚園の年中だった、5歳の時です。 Mackが背中一面焼けただれたよう