4日の記者会見で欧州合同原子核研究所(CERN)が神の粒子とも呼ばれる「ヒッグス粒子」を発見したという内容を公表するとの期待が広まっている。「ヒッグス粒子」の提唱者であるPeter Higgs氏が4日の記者会見に呼ばれていることも、この憶測を加速させる要因となっている(mailOnline、ウォールストリートジャーナル日本語版、本家/.)。 ヒッグス粒子は、存在が確認されると宇宙において質量を持つ物質もあれば、エネルギーしか持たない物質もある理由が説明できる。素粒子が宇宙でどのように相互作用するかを説明する「標準理論(Standard Model)」の不完全な部分を補うものとされている。 これまで、ヒッグス粒子の質量が何であるのか分かっておらず、手探りで存在を追求してきたが、昨年12月、CERN監督下の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験の結果、存在する可能性のある質量レンジが限定さ