ヒトは何かを記念するために生きているのかもしれない。誕生日に始まって命日で終わるまで、独身男女を毎年悩ますバレンタインデー、忘れると痛い目に遭う結婚記念日などなど、世の中には星の数ほど記念日がある。 ▼国家が力を入れている記念日ともなると、さまざまな思惑が盛り込まれる。今年は戦後70年とあって、対ドイツ戦勝記念日の5月9日、中国が定める「抗日戦争勝利記念日」の9月3日には、モスクワと北京で大軍事パレードが行われる。 ▼中国共産党の機関紙、人民日報は「日本を震え上がらせ、世界に向けて戦後秩序を守る決意を示すためだ」と通信アプリでつぶやいている。まあ、勝手におやりください、というところだが、隣人として気分がよかろうはずはない。 ▼日本も戦後70年を記念して首相談話を作成することになり、有識者会議で議論が始まる。そもそも70年だからといって談話を出す必要もないのだが、戦後50年の節目に出された「
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