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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (161)

  • 2008-04-21 - 空中キャンプ|ドレスコード

    ここ最近、しばらくやっていなかった中古CDショップ通いを再開している。あまりにも音楽を聴いていなかったため、「これはいかん」ということになり、リハビリもかねて中古CDを探すあたりから勘を取りもどしていこうというわけだ。 かなりブランクがあるので、わたしが買っているのは、2年前にでたペット・ショップ・ボーイズ(800円)とか、6年前にでたモーマス(550円)とか、アルバム名すら確かめずに買ったカエターノ・ヴェローゾ(1,200円)など場当たり的で脈絡がなく、まともなリスナーが聴く音楽ではないような気がするのだが、家でそうしたCDをかけて聴いているのはたのしいし、「次はサンタナ買ってみるか」などと聴きたい曲のリストがふくらんでいくのもいい。 そうして中古CD屋を見て歩いていると気がつくのだが、店に集まってくる人はたいてい服装が同じなのである。あれ、なんだろうね。たとえば新宿だと、紀伊国屋書店の

  • GAME / Perfume - 空中キャンプ

    かしゆか&ザ・ファミリー・ストーン新譜。たのしく聴きました。今回、初めてかしゆかストーンの音源を買ったのですが、これはクオリティ高し! すこし前あたりから、ラジオ等でいくつかの曲は聴いていましたが、あらためて聴くとやっぱりたのしい。くわえて、平日にわざわざCDショップへ足を向けさせるようなそわそわした感じ、イベントに参加できているような雰囲気もいい。あと最近、CDって落語しか買ってなかったからなおさら新鮮に聴けました。CDに音楽が入っているのがひさしぶりだった。 わたしが好きな曲は、やっぱり1曲目の「あたしゴスじゃない」です。かしゆかストーンの非ゴス宣言。ファンキーなリズムボックスのビートに、ハンドクラップとワウギター、もこもこしたベースラインが70年代っぽくてとても印象的。「♪あたしゴスじゃないもん、かっぽう着の方が好きだもん」というかわいいリリックが、ソウルフルなメロディにうまく乗って

  • 2008-04-15 - 空中キャンプ : 週末日記

  • 「クローバーフィールド HAKAISHA」を見たゼ! - 空中キャンプ

    歌舞伎町にて。初日。「NYでとつぜん起こった大惨事が、たまたま一般人によって家庭用のホームビデオで撮影され、それが政府の資料として保存されていた」という設定で展開される作品。これがとてもよかった。かなりおもしろかった。カメラを持ったまま逃げる場面が連続するため、映像がぶれ、画面酔いしやすい方にはすすめられませんが、災害映画に目がないわたしにはたまらないものがあった。 やはりニューヨークは圧倒的に「崩壊させがいのある都市ナンバーワン」である。たくさんのカタストロフ映画、ディザスタームービーある中で、ニューヨークはとび抜けて何度もくりかえし破壊され、崩壊させられてきた街だ。世界中のあらゆる都市で、もっとも廃墟が映えるのはニューヨークである。奇妙だが、ロンドンやパリやローマの崩壊にはさほどの感慨を抱かない。われわれの破壊欲求、すべてが灰に帰してしまえばいいのにという願望にもっとも応えてくれるのは

    swmpd056
    swmpd056 2008/04/05
    クローバーフィールド
  • 2007-08-05 - 空中キャンプ

  • 「接吻」を見たゼ! - 空中キャンプ

    渋谷にて。このところ話題になっている映画で、わたしもようやく見ることができました。これ、すごいねえ。生きる上で人と人が関わっていくとはどういうことか、おもわず自分の過去をふりかえってしまうような、きわめてシリアスな内容でした。主演の小池栄子も迫真の演技がすばらしい。とても興味ぶかく見ました。 できるだけ前情報を入れずに見てほしい映画ですが、以下ではいくらかストーリーに対する言及をしています。もちろん核心にはふれませんが、今後見る予定のある方はできるだけ作品を先に見てほしいです。 --- この作品においていちばん重要だとわたしが感じたのは、主役である小池が「過去」をどのようにとらえているかという点である。他人に愛されず、孤独な生き方をしてきた小池にとって、過去はあらかじめ取り返しのつかないかたちで損なわれている。彼女の過去は恥辱にまみれていて、どのようなしかたであっても補填がきかない。仮に世

    「接吻」を見たゼ! - 空中キャンプ
  • 新生活の前にこれだけはできるようになっておきたい - 空中キャンプ

    もうすぐ進学、就職といった新生活をスタートさせる方がたくさんいらっしゃるとおもいますが、そういった場合に必要な心がまえをわたしがお伝えしたいとおもいます。社会とはきわめてきびしい場所です。あたらしい環境で生活するわけですから、できるだけ気持ちをひきしめてのぞんだ方がいいわけです。四月から、学生、もしくは社会人としてちゃんとやっていけるよう、わたしの意見に耳を傾けていただきたい。 ちゃんとおふろに入ってほしい。学生さんも社会人さんも、毎日おふろに入ってください。からだに石けんをつけてごしごしと洗ってほしいです。それができないとひどいことになります。へんなにおいがしてくるためです。いつも周囲にへんなにおいをまき散らしながら生きていく。こんなことがあってはいけないとわたしはおもう。というのも、わたしの職場にはひとり「すごくくさい人」がいる。こういう人がこまるのは、面と向かって指摘することがたいへ

    新生活の前にこれだけはできるようになっておきたい - 空中キャンプ
  • お母さんと子ども - 空中キャンプ

    いぜん住んでいた家の近くには区民プールがあって、夏になるとわたしはよくそこで泳いでいた。たしか、200円で4時間泳げるとかそんな感じだったとおもう。公園の中にある屋外のプールで、とても気持ちのいい場所だった。わたしはいつも、そこで気が済むまで泳いでから、プールサイドで文庫を読んだりしてすごした。たぶん8年くらい前の話だ。 その日もわたしは区民プールにいて、適当に泳いでからプールサイドで休んでいると、わたしのとなりに3人の親子連れがきた。お母さんと、娘ふたり。わたしのいるすぐ横にシートを敷くと、タオルや水筒の入ったかばんを置いて、3人は座った。親子連れの会話をなんとなく聞いていると(他人の会話は聞くよね、たいてい)、どうやら娘ふたりの「どうしてもプールに行きたい」「今すぐ区民プールに連れていくべし」という要求に負けて、お母さんがふたりをここに連れてきたらしいということがわかった。暑い日だっ

  • アイコ六歳 - 空中キャンプ

    私はマクドナルドべたことがない。音羽から竹橋へと向かういつもの帰り道、目白通りをゆっくりと走る車の窓から、赤地に黄色で大書きされたMの文字を眺めては、あれはいったいどんなべものなんだろうと考えを巡らせる。ガラス越しに見える店内には、座りごこちのわるそうな椅子や、いくぶん安定性に欠けたテーブルがあって、たくさんの子どもたちがハンバーガーをべたり、おまけについてきたプラスチックのおもちゃで遊んだりしている。そんなようすを見ていると、なんだか自分だけが取り残されたような気持ちになってしまう。私にはまだ知らないことがたくさんあるのだ。 私に会った人はみな、ずいぶんしっかりした話し方をする子なんですね、という。それがなんだかちょっと癪にさわる。もっとばかみたいな口調で話すとでもおもっていたのかしら。自分でこんなことをいうのもおかしな話だけれど、私ほど「自分は何者であるか」について考え抜いてき

    アイコ六歳 - 空中キャンプ
  • 2008-03-11 - 空中キャンプ

    TBSラジオ「Life」速水健朗さんゲストの回を聴きました。先に出た新書の内容を中心にいろいろな議論がありましたが、どれも読者の疑問とリンクしていて興味ぶかく聴けました。いつものクセでメモを取りながら聴いていたのですが、後でメモを読みながら放送をふりかえってみたらおもしろかったのでここに書きます。かんたんなまとめです。 自分探しは世代、個人によって受け取り方がちがう 肯定的=中田英寿 否定的=イラク人質事件 二面性 定義もあいまい 連想するイメージも多様 自分探しのルーツはバックパッカー 見聞を広めたい 好奇心を満たしたいという層 どこかのタイミングでベタな自分探しにシフトした ここが最初の論点でした。世代によって受け取り方がちがうというのはわたしもそうおもっていた。たぶん、今の25歳あたりがひとつの区切りになっていて、そこから下の世代はあまり自分探しといったことは考えないのかな、とか(印

  • 2008-03-10 - 空中キャンプ

  • かしゆかより志ん生の方がかわいいよ - 空中キャンプ

    かしゆかってどんな子なのだろう。わたしはかしゆかに興味があったが、問題はかしゆかのことをあまりよく理解していないという点である。どの子がかしゆかなのか。Perfumeには、「髪のみじかい子」「ストレートのロング」「いつもかっぽう着の子」の三人がいることをわたしは知っていたが、かしゆかがいったいどの子かはよくわからない。あの、つねにかっぽう着、もしくはマタニティードレスふうの服を着ている子なのだろうか。 かんたんな調査の後、かしゆかは「ストレートのロング」であることがわかった。決め打ちでかしゆかファンになったわたし。かしゆかがどの子かも知らないまま…。しかし、誰かを好きになるというのは、えてしてそういうものだ。われわれは、相手の人間性など知らないまま、誰かに恋愛感情を抱き、事後的に相手について学習してから、過去の行為や感情をあらためて意味づけし直すことができる。過去は可塑的であり、観察者によ

    かしゆかより志ん生の方がかわいいよ - 空中キャンプ
  • 四月にまつわる記憶 - 空中キャンプ

    この時期、ハンズやロフト、無印良品などに足を運ぶと、かならず「新生活フェア」をやっている。ベッドやカーテン、もしくは炊飯器と冷蔵庫*1と電子レンジをセットにした「新生活家電セット」などを売っているのをよく見かけるのである。「新生活フェア」はもうすでに始まっている。ああいった展示を眺めていると、なんだかそわそわしてくるような、さみしくてせつないような気がしてくる。春にしかないあの感じ。 もうわたしは新生活を始めることができないのである。どんなにあがいても、新生活は始まらない。なにしろそれは、とっくの昔に始まっているのだ。わたしはすでに、東京で18年も生活している。人生の半分をここで暮らしたのだ。いまや、東京におけるわたしの生活はたくさんの場所にややこしく絡みついていて、まっさらの状態からスタートすることなどとてもできない。あー、もう俺は新生活できないんだなー。数十枚のCDといくばくかの、そ

  • 2008-02-27 - 空中キャンプ|あたらしい悪の組織

    このあいだ、ひさしぶりに「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」をDVDで見た。つくづく、帝国軍の兵士にはなりたくないとおもった。感想はそれにつきる。帝国軍はほんとうにいやだよ。帝国軍のえらい人であるダース・ベイダーは、なにかへまをした部下がいると、フォースという超能力を使って窒息させ処刑してしまう。「おまえのミスは致命的だ」と通告した次の瞬間、へまをした部下は首を押さえながら「うぐぐ…」という感じで苦しそうに悶えた後、ばたっと倒れる。かわいそうだった。 これでは、帝国軍でがんばることの動機づけ、インセンティブが発生しない。努力するほど損である。下手にがんばって認められ、昇進などしようものなら、責任だけが増え、すべての判断が命がけとなり、ちょっとでも失敗したら即、黒マスクのおっさんによる窒息の刑が待っているという笑えない事態になる。そんなしんどい役職に誰が就きたいだろうか。そのため、誰もができるだ

  • 「マーティン・ドレスラーの夢」/スティーヴン・ミルハウザー - 空中キャンプ

  • 「自分探しが止まらない」/速水健朗

    速水健朗新刊(ソフトバンク新書)。おもしろかったです! 前作「タイアップの歌謡史」はやや趣味性のつよい題材でしたが、今回はより一般的、また誰もが興味を示すであろう旬な話題を取り上げ、タイトルや帯の扇情的な雰囲気もやる気じゅうぶん。全体が、売れる感に満ちあふれている。来たな、とおもった。中田英寿の引退メッセージを引用したイントロダクションから、「自分探し」というキーワードが様々に展開していく構成にもぐっときました。 とはいえ、わたしはこのを気軽に読める気がしなかった。「いるよねー、探しちゃってる人」と、のんびり嘲笑できる立場にはないような感じがしたのである。たとえばポジティブ・シンキングについて。速水はポジティブ・シンキングと自己啓発の関係性を指摘しているが、このあたりはちょっとどきっとしました。なぜならわたしは、ふだんから「良いことしか言わない」「ポジティブなこと以外はいっさい口にしな

  • なぜ福袋は売れるのか - 空中キャンプ

    初売りのセールで働いている、アパレル関係の方たちの意気込みにはすごいものがあり、たしかに2日から仕事ともなれば、あのテンションじゃなきゃやってられないのだろうし、一年でいちばん忙しい日だからこそ、販売員の魂にも火がつくのであろう。売る気まんまんである。「いらっしゃいませー」の声がいくぶん咆哮に近い。スクリーム。そうしてがんばっている人を見るのは、いかにも正月らしく威勢がいいものだ。デパートはどこも、ちょっとしたお祭りである。精算するのにも列ができていて、レジに辿りつくのに25分待った。を持ってきておいてよかった。 しかし毎年の疑問ではあるが、なぜ福袋はあれほどに人気なのだろう。たいていどの店も福袋を準備しており、開店早々になくなっていくのだが、中身がなにかわからないものに対してお金を払うというのも、考えてみればふしぎな話だ。そんなあやしげな商売の手法が、正月限定で成り立っているのである。

  • 2008-01-08 - 空中キャンプ

    気になる異性とおつきあいする前に、ふたりだけじゃなくて、他の友達とかもまじえて、会っておくといいとおもいますね。なんかね、そうおもったの。ですから以下は、わたしからのささやかな提言です。彼氏彼女になる前に、一度でいいから、誰か他の人もまじえて会っておいた方がいい。仲良くなる段階って、もちろんふたりだけで会うでしょう。そこで印象がよかったら、たいてい、もうつき合っちゃうとおもうんですよ。当初のグルーヴ感だけで。 でも、ふたりだけで会っていると、どうしても客観的に見れないのである。気になる異性を客観的に判断するのってむずかしい。そもそも客観的な恋愛とは語義的に矛盾している。ただ、ふたりだけの場合と、それ以外の人もいる場合だと、相手の立ちふるまいから見えてくるものはまったくちがいますからね。それが、相手は「客観的に見てどういう人なのか」を判断する材料になる。最低でも三人いれば、そこにはちいさな社

  • 2007-12-26 - 空中キャンプ

    近所のスーパーで、すすめられるがままにポイントカードを作った。支払額の数%がキャッシュバックされ、それがカードにたまっていくのだという。たまったポイントは、いつ使っても自由。レジのおばちゃんがにこにこしながら、「とってもお得なんですよー」という。あはは。じゃ、僕も1枚。申し込むと、カードはすぐに発行された。先日など、ポイント5倍デーという日にたまたま足を運んだものだから、2,000円ていどの買いものに対して、150円くらい返ってきてしまった。わーい、などとよろこんでいる場合ではない。よく考えてみると、わたしがこのスーパーで、何月何日に、どのような商品を買ったのかというデータはすべて履歴として保存されているのだ。それに気がついたとき、しまったとおもった。 もしたとえば、わたしがなんらかの原因で行方不明になり、財布だけが発見されたとすれば、当然、警察は該当のスーパーに照会をかけ、ポイントカード

  • 2007-10-10 - 空中キャンプ

    いい文章を書きたいのであれば、書き終えてから、あるていど時間を置いて読み直すといいとよく言われる。これは誰にとっても納得のいく方法だとおもう。時間を置くことで、客観的に文章を眺めることができるし、意味の伝わりにくいところは推敲できる。なにより文章ぜんたいをクールダウンできるから、時間を置き、推敲を通したテキストはより論理的で端正になる。 しかし、わたしはこの方法がどうも苦手だ。時間を置くと、いったいどうしてこんな文章を書いたのか、自分でもよくわからなくなってくるし、なにをおもしろいとおもって書いたのか、いまひとつおもいだせなくなってしまう。もちろん、文章を書き直すことで、感情の入りすぎていた部分は削られて、気持ちだけが空回りしていた言葉は、もっと別のフレーズに置き換えられる。だからこれはきっといい文章なのだ──すくなくとも、推敲前よりはずっと。でも、このテキストっておもしろいのかな、とわた