千葉ロッテマリーンズの「死刑」横断幕騒動をめぐり、横断幕で意見を主張するルーツを考える…という記事で、世界各国のサッカー文化に詳しいフリーアナウンサーの倉敷保雄さんにお話をうかがう機会がありました。 1993年のJリーグ誕生以来、クラブは企業名より地域名を押し出し、「チームはサポーターのもの」という“前提”ができた。サポーターはレプリカユニホームを着て「チームのために、一緒に戦う」感覚を持つようになり、そしてその感覚が「スポーツ観戦の楽しみ方」として他のスポーツにも広がってきた…というご指摘でした。 ロッテの応援に詳しい関係者によると、90年代半ばに、浦和や東京ガス(FC東京の前身)が好きなロッテファンが「サッカー応援の一体感を取り入れたい」と意識的にあのスタイルを築いたとのこと。レプリカユニホームやチームカラーに合わせた服装がプロ野球の他チームに広まっていったのも、そうした「楽しみ方の伝