html5がsvgをサポートすることとなってから数年が経ちました.このような状況ですからさぞsvgが世の中に広まったのか…というと別にそんなこともなくて,むしろ解像度に依存しない特徴のみが強調され,ラスタ画像の置き換え程度にとどまっている印象があります.毎年svg元年と叫ばれている中,なぜこのような状況なのでしょうか? その答えとして筆者はwebkit系ブラウザのsvgにおける機能の貧弱さが一因として挙げられると考えています.chromeやsafariは実に先進的なwebブラウザと言った印象があるのですが,svgに限って言えばむしろ他のブラウザに大きく劣っているなど,実は非常に偏った癖のある環境なのです. 本記事では筆者がこれまでsvgを調査してきた上で気になったwebkit(主にchrome)の問題点についてまとめてみます.将来的に改善されることを期待しつつも,現状svgをクロスブラウザ