防衛省で今年4月、情報流出を防ぐための抜き打ち検査の日程を、検査を受ける予定だった情報本部分析部の2等陸尉が部内に漏らし、検査に備えるよう指示していたことが分かった。 日程上の理由で実際の検査はなかったが、同部では職員の所持品を確認するなど、実際に検査に備えていた。同省は「抜き打ち検査の趣旨に反する」として、同本部長が9月、2等陸尉と上司ら計7人を口頭指導した。 インターネット上での秘密情報の流出事案を受け、同省は2006年から抜き打ちの特別検査を開始。検査チームは同省調査課の職員らで構成され、月1回、各機関の情報保全担当者らと合同で職員の所持品やパソコンを検査している。 今年4月の特別検査は情報本部を対象に行うことになり、特別検査チームの担当者が同本部の情報保全担当者に連絡。この担当者が日程を調整するため分析部の2等陸尉に連絡を取った。この際、この2等陸尉は検査日程を察知し、部内の会議で