印刷 江田五月法相は29日、閣議後の記者会見で「死刑は悩ましい刑罰で、しっかり勉強している最中。悩んでいるときに、執行ということにはならない」と述べ、当面は執行しない考えを明らかにした。死刑廃止派の千葉景子元法相が昨年7月に執行をしてから28日で1年を迎えたことを受け、記者からの質問に答えた。 江田法相は、千葉元法相が執行後に設置した死刑について考える省内勉強会を継続中。「勉強している間は執行しないと決めているわけではない」とも語ったが、具体的な期限には触れなかった。勉強会の成果については「識者の考えを聞いたが、私の心に響くところまで勉強できた感じは持てていない」と述べた。 また、前回の執行から1年経過したことについては「(法相の)代替わりが多かったのであっという間だった。1年経ったこと自体に特別な意味があるとは思わない」と述べた。 関連リンク〈時事通信〉死刑存廃でヒアリング=法務省