『アメリカのデモクラシー』(仏: De la démocratie en Amérique)は、フランス人のアレクシ・ド・トクヴィルが、1830年代にアメリカの民主制の強さ・弱さについてフランス語で著述した。 全2巻(第1巻は1835年、第2巻は1840年)構成で、原著の題名の逐語訳は『アメリカの民主制について』だが、日本語訳は『アメリカのデモクラシー』、『アメリカの民主政治』と様々である。アメリカ論の古典として参考文献での引用も多い。 フランス7月革命の翌年の1831年に、25歳のトクヴィルとGustave de Beaumontは、アメリカの刑務所制度研究のため、フランス政府より派遣された。彼らは同年5月にニューヨーク市に到着し、約9ヶ月間アメリカに滞在移動し、刑務所関係だけではなく、アメリカ社会の経済・政治体制を含むあらゆる側面について調査した。彼らはカナダフランス語圏も訪問し、18