ラ・フォンテーヌの寓話のジャン=バティスト・ウードリーによる挿絵 「金の斧」(きんのおの)あるいは「ヘルメースときこり」は、イソップ寓話のひとつ。ペリー・インデックス173番。正直であることが最善の策であるという教訓の物語である。同様の話は世界各地に広がっている(AT分類729「水に落ちた斧」)。 あらすじ[編集] 心優しく正直者のきこりがうっかり斧を川に落としてしまい嘆いていると、ヘルメース神が現れて川に潜り、金の斧を拾ってきて、きこりが落としたのはこの金の斧かと尋ねた。きこりが正直に違うと答えると、ヘルメースは次に銀の斧を拾ってきたが、きこりはそれも正直に違うと答えた。最後に本人の斧を拾ってくると、きこりはそれが自分の斧だと答えた。ヘルメースはきこりの正直さに感心して、きこりに斧を返すと金の斧と銀の斧も与えた。 それを知った欲張りで嘘つきのきこりは斧をわざと川に落とした。ヘルメースが金