生きがたさへの、怒り ―― わたしは、使い古された言葉「アイデンティティ」のなかに、その限界だけでなく、未完の可能性をみつけだしてみたい。 というのは、わたしの日常でみえる光景は、生きがたさにしても、そこから生み出される自己肯定の低さにしても、いまだ解決などとは、ほど遠いからだ。 とくに、わたし自身がこだわってきたレズビアン(たち)をめぐる〈アイデンティティーズ〉の可能性について、えがいてみたい。」 introduction ┃ 第Ⅰ部 アイデンティティ ―― 他者と自己のあいだで 第1章┃ いま、〈レズビアン・アイデンティティ〉を語ること 〈アイデンティティ〉は不要物なのか? ある「レズビアン」をめぐる問いから 〈レズビアン存在〉と不可視性 〈レズビアン・アイデンティティ〉を論じること 第2章┃ アイデンティティ・ポリティクスを辿ってみる セクシュアル・マイノリティと〈アイデンティティ〉
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