教育業界でも「発達障害」という言葉を聞く機会が増えてきた。といっても、まだまだ専門的にケアに取り組んでいる学校関係者以外では、ホームスクールなどに興味を持つ保護者からの発信がほとんどだ。 潜在的には人口の10%弱がADHDを抱えているという話もあるが、まだまだ誤解や偏見も多く、トラブルに巻き込まれたり、窮屈な思いをしている人も少なくない。特に教育業界においては、たとえ診断を受けてもどのように対応したら良いのか困惑する現場教師や保護者も多く、対策が取れないまま不登校にも繋がるケースも多い。 引き続き、ADHD診断を受けることで「自分を責めることなく実力を発揮」できるようになり、世界銀行の広報担当官やウォルト・デイズニーのデジタル・プロデューサーといったキャリアを歩む『ADHDでよかった』の著者、立入勝義氏と「発達障害と教育」というテーマで考えてみたい。 →【立入勝義×矢萩邦彦】対談1「発達障