山上徹也被告の「減刑」を求める署名に関する資料を見ながら、「不審物」騒動の経緯を語った斉藤恵さん=東京都内で2023年6月20日午後6時55分、藤田剛撮影 白昼の裁判所を警察官が慌ただしく行き交い、ヘリが上空を旋回する。6月12日、奈良地裁――。その日午後、安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人罪などに問われた山上徹也被告(42)の第1回公判前整理手続きが予定されていた。 手続きは裁判官と検察官、弁護人が裁判の争点を絞り込むもので、山上被告も出席する見通しだった。しかし、地裁に届いた段ボール箱に金属探知機が反応。「危険物の恐れがある」として地裁は来庁者らを避難させ、手続きは急きょ中止された。 奈良県警の爆発物処理班が回収した段ボール箱に入っていたのは、被告に対する刑の減軽を求める約1万3000筆の嘆願署名。差出人は「宗教2世」の女性だった。 「まさか金属探知機が反応して、こんな大騒ぎになるなんて
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