26日の阪神との強化試合で散発3安打、0―1の零封負けに侍ジャパン首脳陣が焦り始めてきた。野手陣に悲観的なムードはなく、3タコの中田(日本ハム)が「ボールはしっかり見えている。あとはボールを半個か1個ぐらい待てればいい。それだけの問題」と話すなど、主力打者たちが前向きなコメントを残す中、山本監督とコーチ陣は試合終了後に約10分間の緊急ミーティングを実施。その後の公式会見でも指揮官の“余裕のなさ”ばかりが目立った。 象徴的だったのが3回に左翼線二塁打で出塁しながら三盗を試みて失敗した松田(ソフトバンク)への糾弾だ。一死二塁、カウント3―1の場面だったとはいえ、見方によっては本番で対戦するライバル国を「松田には三盗もある」とカク乱させるトライだった。だが、山本監督は「彼の持ち味かもしれないけど、あのタイミングでは…。100%成功しなければ走ってはいけない。状況を考えてほしかった」とバッサリ。