部屋の掃除をしたら出てきたVHS。 Wikiを書く陸軍戦闘機ファンや糸川ファンならご存知のことと思うが、原題は勿論、 『糸川英夫 私と戦闘機「隼」―太平洋戦争の陸軍戦闘機を検証する―』文藝春秋 である。 だが、その内容たるやタイトルとかけ離れること著しく、キ-44を嬉々として語る糸川の姿が強烈に印象に残る作品だ。糸川ならずとも少々齧った者なら、零戦やキ-43なんぞを「システム工学」の産物と誉めそやすよりも、キ-44の方を語りたくなるのではなかろうか。初期の零戦を見ると、当時でもA7000系のS-Nカーブくらい分かってたろうに、何であの様なアームにまでバカ穴を開けたのかとか、海軍省の材料変更指導自体は間違ってないよなぁ、などと疑問ばかりで苛立ってくる。 零戦パイロットの息子である師に話すと怒りを買いそうなので言っていないが、こう悪口を零してしまうのも、知り合いに中島系の人が少々居たからかも知