2022.02.04 「マイページ」が使いやすく変わりました!(シリアル登録、コンテンツ検索がスムースに) 抑肝散が部分的にしか奏効しない場合のもう一手 【黄連解毒湯を追加投与することで効果が増強】 精神科領域における様々な症状に対する抑肝散の効果が,近年多数報告されている。とりわけ,認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)に対する抑肝散の有用性については,周知のこととなりつつある(文献1)。事実,2010年には,Lewy小体型認知症患者のBPSDに対する抑肝散の有効性が初めて治療ガイドライン上に記載された(文献2)。 しかし,抑肝散が部分的にしか奏効しない場合,結局はメジャートランキライザーなどの向精神薬と併用せざるをえないのであろうか。なんとか漢方薬のみでもうひと工夫,対処することはできない