【働き】 睡眠のリズムをつくり、自然な眠りを誘います。適用となるのは、慢性的な不眠で寝つきが悪いときです。どちらかというと、治療歴がない比較的軽い不眠症に向きます。また、不眠の背景に不規則な生活パターンによる就寝時差がある場合にもよさそうです。 【薬理】 脳内の“視交叉上核”という部分は、1日の睡眠・覚醒サイクルをにない、そのスイッチを切り替える体内時計として働いています。このお薬は、視交叉上核に存在するメラトニン受容体(MT1/MT2)を刺激し、睡眠中枢を賦活させることで、自然な睡眠をうながします。睡眠・覚醒サイクルの睡眠側にスイッチを入れる役目をするわけです。 【臨床試験】 慢性不眠症の1,130人を対象に、プラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験がおこなわれています。実際に眠れるまでの時間を比較して、有効性を確認する試験です。服用1週後に睡眠後調査票で回答してもらったところ、こ