これまでの記事で、KVC (Key-Value Coding) によるオブジェクトの取得についていろいろと見てきました。NSSet と NSArray の特別な挙動や、 NSDictionary の特別な挙動、Set And Array Operators をマスターすることで、取得できるオブジェクトの幅が広がりました。しかし、デフォルトの KVC には弱点があります。 今回は、その弱点を明らかにし、valueForKeyPath: メソッドを拡張することで、その弱点を克服してしまいます。 デフォルトの KVC には弱点があります。まずは、その弱点を明らかにしたいと思います。 例えば、次のような NSDictionary 型変数 bowling があるとします。 bowling = { players = ( { name = A; scores = ( 120, 150, 180 );