経済評論家の池田信夫氏が、情報の非対称性やエージェンシー問題に関して、それでノーベル経済学賞をもらったスティグリッツを批判している(スティグリッツ症候群)。しかし、批判対象の論文を読んでいないか、参照先/リンク先を誤ったようだ。 1. 批判している内容が、参照先に書かれていない 池田氏の文書の問題箇所は以下。 その例としてタレブがあげているのは、巨額のもうけを出したくせに金融危機で政府に助けてもらった巨大金融機関で、彼らのモラルハザードを助長したのがスティグリッツだ。彼は2002年の論文でファニーメイとフレディーマックに対する政府の出資は貧しい人々が住宅を得るための援助であり、財政的なリスクもないとお墨付きを与えた。2008年に両社は破産し、米政府は彼らの不良債権7500億ドルを引き受けたが、スティグリッツは今に至るも自分の責任を認めていない。 思想的にはスティグリッツはリベラルで、公的金