前九州電力会長の松尾新吾九州経済連合会会長が「原発を早く運転するなら何てことない」とのべたことが問題になっていますが、日本共産党佐賀県委員会は3日、松尾会長に対し「原発再稼働をさせないから寄付はできないと言わんばかりの脅し」との抗議文を送付しました。 問題の発言は5月29日の九州国際重粒子線がん治療センター=佐賀県鳥栖(とす)市=の開設記念式典でのもの。「切らずに治す」をうたう最先端の“がん治療施設”で建設費約150億円は県の補助や出資のほかは民間からの寄付で賄い、最大の40億円寄付を申し出たのが九州電力でした。原発事故による運転停止で原発依存の収支構造が悪化。実際は入金が3億円にとどまっています。 松尾氏は、約40億円の寄付は自分が言いだしたとして「(運転停止で)1日10億円の赤字。いつでも動く原発が止められて本当に今、死に体。4日早く運転すれば(残りの寄付は)何のことない」とのべました