十勝地方で酪農を営む湯浅佳春さん。円安でエサ代や燃料代がかさむ=北海道新得町の「友夢牧場」、古谷祐伸撮影地価と雇用はどう変化しているかアベノミクスの「成長戦略」は都市に手厚い 株価や円相場だけでは、アベノミクスの本当の姿はみえません。くらしや職場、地域で何が起きようとしているのか。現場からお伝えします。 ◇ 【古谷祐伸、編集委員・神田誠司】東京都議選が告示された14日、安倍晋三首相は官邸で記者団に経済政策「アベノミクス」を誇った。「日本を覆っていた暗い空気が一変した。我々の半年の戦いの実績を訴えていきたい」 都議選は7月の参院選の前哨戦となる。朝日新聞の6月の世論調査では、参院選比例区の投票先は自民党が45%と、ほかの党を大きく引き離している。4月の世論調査では内閣支持率が60%に達した。 しかし、この「期待」とかけ離れた地方がある。北海道帯広市を中心とした十勝地方だ。小